ひとつのかご 2010 1 17
投資の世界では、
「卵は、ひとつのかごに盛るな」と言われています。
これは、卵を運ぶとき、複数のかごに入れておけば、
ひとつのかごを落としても、損害は限定されるということです。
このような話は、政治の世界でも同じでしょう。
かつて自民党では、複数の派閥があり、
A派閥がだめになっても、B派閥が取って代わるという仕組みでした。
このような仕組みで、長期政権を築いてきたのです。
あまりにも特定の個人に依存する組織では、
組織自体の寿命は短いものとなります。
このようなことは、企業経営では、よくあることで、
カリスマ性のある経営者が引退したら、
会社が烏合の衆になってしまったという例があります。
こうしたケースでは、どんなに規模が大企業になっても、
結局、個人商店に過ぎなかったのです。
トップになったら、
すぐに自分の後継者を育てるぐらいの力量が必要です。
それが、組織を守るのです。
そういう心情がない人は、独裁者と同じです。